夏が来れば
初夏<はつなつ>の匂いを思いっきりかげたら 僕はちょっと昔を想い出して 苦笑い 苦笑い 苦笑い 苦笑い
七重八重桜 夏を知らず落ちたら 僕はちょっと女の娘<こ>恋しくて 苦笑い 苦笑い 苦笑い 苦笑い
いつまでも同じじゃないにしても いつまでも変わらないにしても いつまでもこのままでいられないにしても 苦笑い
雷の気配を入道雲に見たら 僕はちょっと我を忘れかけて 苦笑い 苦笑い 苦笑い 苦笑い
あの娘が結婚してしまう
来年の一月にはあの娘が結婚してしまう
僕は何もできずに
ただ時間が止まればいいと思ってたんだ
アー 部屋にいては あの娘を待ってるみたいだ
アー 街に出れば 想い出の場所ばかり
来年の一月にはあの娘が結婚してしまう
そんな事を言うために 僕に会いに来てくれた
アー あの娘は うれしそうに話すのさ
アー 世界中で 一番幸福そうだ
僕は何も言えずに
時間が止まればいいと思ってたんだ
アー あの娘は うれしそうに話すのさ
アー 世界中で 僕だけが悲しい
知ってるかい 一月にはあの娘が結婚してしまう
何故だろう 何故 僕とあの娘は結婚しないのさ
僕の家においでよ 去年の今頃のように
飲んだくれジョニー
舞台袖に酒がしこたま用意され 飲んだくれジョニーが 舞台へ出て行く 彼女の唄を 二人のために ブルースを ブルースを 奴は 今夜も演る
親方は心配顔で 呆れてる 明日は奴の首 切ってやろうか おふくろの唄を 遠い夜空に ブルースを ブルースを 奴は 今夜も演る
明日は どの街 どの面さげて唄う 飲んだくれ ジョニー
舞台中の灯りは 残らず 落とされ 飲んだくれジョニーは舞台を降りてく 今夜の宿は 彼女の胸 子守唄で 子守唄で 奴は夢を見るのさ
明日は どの街 どの面さげて唄う 飲んだくれ ジョニー
ねぇ君
ねぇ お茶にしないか 君 ねぇ お茶にしないか 君 この頃は みんな 僕を 昔ほどに そんなに 嫌ってないみたいだよ ねぇ お茶にしないか 君 ねぇ お茶にしないか 君
ねぇ 3時のお茶にしないか ねぇ 3時のお茶にしないか この頃は みんな 僕と 顔を あわせるたび うれしそうだって言うんだよ ねぇ 3時のお茶にしないか ねぇ 3時のお茶にしないか
ねぇ お茶にしないか 君
スーパードライバー5月4日
車 白い車 月晴れ街道 街医者 二軒 うち ヤブ一軒 彼女に ヤブ見破られて 失業 失業 失業 あ〜あ 春らんまん
車 白い車 五月晴れ街道 スーパー立ち寄り うち 万引き一回 彼女 また ドジ踏んで 失敗 失敗 失敗 あ〜あ 春らんまん
レギュラー満タン ¥3,500 上様できっといてくれ レギュラー満タン ¥3,500 上様できっといてくれ
車 白い車 五月晴れ街道 おまわりに 呼びとめ うち ずらかり一回 彼女に さんざん つつかれて 出頭 出頭 出頭 あ〜あ 春らんまん
ステーションホテル
ステーションホテルの窓から がらあき夜汽車が すべり出る 部屋の中は逢いびきで 煙草の煙 むせび泣き
ガラス窓の夜空から 北斗七星 流れ星 ふれあう肌の影法師 二人の吐息 赤いバラ
愛しあえた二人から隠された嘘が消えてく 温もりの残った部屋中に 明けてく 朝が忍び込む
ステーションホテルの窓から 一番列車が滑り出る プラットホーム 朝焼けで 人影まばら 忍び逢い
Wisky Romance
海寄りの部屋は 二人でも一晩一万円 ボラレル でも 夕陽に 染まる 二人の 赤い 頬は 100万弗 それ以上 ここは にせ物 ワイキキの浜辺 二人の心は ウキウキ止まらぬ ウキウキ ウキウキ ワイキキの浜辺
恋人 ハネムーン 二人は一晩で すっからかん 文無し でも 青いヤシの木 揺れる青い空は 100万弗 それ以上 ここは にせ物 ワイキキの浜辺 二人の心は ウキウキ止まらぬ ウキウキ ウキウキ ワイキキの浜辺
muuu 常夏 muuu 常夏 Sun Sun Sun ここは二人だけの 誰も来ないさ天国
ベタベタの潮風あびて 二人は 浜に出て Wisky Romance 南国の星くずの夜 ほろ酔い気分は 100万弗 それ以上 ここは にせ物 ワイキキの浜辺 二人の心は ウキウキ止まらぬ ウキウキ ウキウキ ワイキキの浜辺 ウキウキ ウキウキ ウキウキ ウキウキ ウキウキ ワイキキの浜辺
雨に唄えば
夜更けそぼ降る小雨 大都会濡らす ネオンサインに揺れる Oh うるわし君の黒髪
ボロボロこうもり止<や>めて 二人雨におどける 街頭カフェ灯し火 Oh 素晴し夏の雨の夜
二人家路たどれば 寂しい気持ちとだえて 燃ゆる口づけに頬染める Woo Sing in the rain Woo Sing in the rain
ジャズ喫茶で シュビドゥワ 二人ひととき雨宿り パイプの煙に遊ぶ Oh 愛しき君の微笑み
二人家路たどれば 寂しい気持ちとだえて 燃ゆる口づけに頬染める Woo Sing in the rain Woo Sing in the rain
私の風来坊
私のいい人 大酒飲みで風来坊 仕事にあぶれて さまよって 昼間のうちから 馬鹿になる ブラリ ブラリ ブラリ
私のいい人 子供と大人のあいのこで 無茶して気をひいて それで夜を 私の胸で泣き明かす
どちらか先に死んじゃうまで 私かあいつかどちらか死んじゃうまで 離れられない お別れはやってこないわ
私のいい人 帰れる処<ところ>をなくして 私を連れて 何処<どこ>か遠くへ行くんだと 話してく くるたび くるたび くるたび
私のいい人 大酒飲みで風来坊 私を抱いて 何時<いつ>か遠くへ行くんだと 夢を見る 酔っぱらって 笑って 抱いて
黄昏マリー
私 さっきから 独りぼっちで この薄汚れた 酒場で お酒飲んでるわ 約束の時間まで まだ まだあるから
たむろしてる 男達が からかい半分囁いてる あの女何処<どこ>の女か 私 何処<どこ>から来たかなんて 知らないわ
頬紅の色は港の女 サンフランシスコ 髪の赤さは 街の女 通り過ぎてく 春を 下町のアパートの窓で 私 泣いたり笑ったりして きただけよ
風が吹いたら 消えちゃいそうな 私だけの悲しい気持ち お酒飲んでるわ 約束の時間まで まだ まだあるから
私さっきから 独りぼっちで この薄汚れた 酒場で お酒飲んでるわ 約束の時間まで まだ 少しあるから
懐かしくない人
君は 僕等の懐しくない人さ
君が僕等を どんなに懐かしい人と 呼んでも 君は僕等の懐しくない人さ
今日も悲しい唄を 唄うさ 君のためじゃなく
だって 君は僕等の懐かしい人じゃないから
デートソング
Oh ちいさな窓の下 目抜き通り 灯りがともる 残りの仕事は 月曜日に まわして トイレで髪をとかして めかして 出かけよう
花の銀座で ラプソディー 花の銀座で ラプソディー 明日は休みだ 夜通しラプソディー 今宵こそ 君の唇うばいたい
Oh デートの費用は やっと貯めた なけなし一万円 映画に二千円 食事に三千円 残りで踊って飲んだら スッカラカン
花の土曜日 ラプソディー 花の土曜日 ラプソディー 明日は休みだ 夜通しラプソディー 今宵こそ 君の唇うばいたい
Oh ロマンチックな宵の口 まだまだ 君を放したくない お家に電話しなよ 送ってもらうからと 心配しないで 二人は子供じゃないからと
花の銀座で ラプソディー 花の土曜日 ラプソディー 明日は休みだ 夜通しラプソディー 今宵こそ 君の唇うばいたい 今宵こそ 君の唇うばいたい
大都会
それぞれの季節はめぐるけど 春 夏 秋 冬 それぞれの季節はめぐるけど それぞれ
夜のとばり降りた大都会 いくつもの顔がひしめく 目抜き通り流行<はやり>唄 裏通りは忘れじのブルース
誘い夜風に身をまかせ ネオンサインの派手さに酔いしれる 夜の深さに身を投げ 今日を忘れ 夜明けと共にしらけ散る
それぞれの季節はめぐるけど 春 夏 秋 冬 それぞれの季節はめぐるけど それぞれ
帰るあてない旅人達も 帰るすべない飲んだくれ達も 目抜き通り浮かれ風 裏通りは今宵忘れじのブルース
それぞれの季節はめぐるけど 春 夏 秋 冬 それぞれの季節はめぐるけど・・・・それぞれ・・・・
抱かれた後で
女の方が男より ドラマがあるわねって 抱かれた後で おまえはポツリ 煙草の煙の向こうで云うのさ 港が見える二人の部屋 何度目かの冬が舞い降りる
男の方が女より ロマンがあるわねって 抱かれた後で おまえはポツリ 髪をとかして云うのさ 紅茶をいれる後ろ姿 昨日<きのう>よりちょっと やせて見える
男の方も 女の方も 淋しさは変わらないと 抱かれた後で おまえはポツリ 窓を開けて云うのさ 遠くの空に星がまたたく つかめそうもないほどに 遠くに 遠くの空に星がまたたく つかめそうもないほどに 遠くに
さよならマスター
君と僕が初めて踊り明かした そうだよ 交差点近くの深夜営業の なじみの店が今夜限りで 店終<じま>うらしい 来週マスターはアメリカへ旅立つらしい 風の便りだから確かなことじゃないけど
行き場所がどこにもなかった仲間達が 心通いあう相手を求めて集まってきた 土曜日の夜のあの賑やかさも 終わってしまうんだね 来週マスターはアメリカへ旅立つらしい 風の便りだから確かなことじゃないけど
素晴しい日々のひとコマひとコマが あの店と共に消えてく
君と僕が今こうして暮らしているのも あの交差点近くのなじみの店が あったからだよ 明日から他の仲間達は どこへ行けばいいんだろう 来週マスターはアメリカへ旅立つらしい 風の便りだけど確かなことらしい
素晴しい日々のひとコマひとコマが あの店と共に消えてく
Morning Soup
Morning Soup 素晴しい朝が来た 君は早起き 僕を起こす 「ダメ、ダメ、ちゃんと顔を洗ってから それからテーブルについて」 外国みたいな我が家の朝食
Morning Soup 一日の始まりだ 君はお料理上手だね 「平気、平気、そんなにほめなくても ちゃんとおかわりあるからね」 外国みたいな我が家の朝食
何もしゃべらなくても みんな解ってしまう 何も聞かなくても みんな解ってしまう 君と僕となら・・・・
Morning Soup もうお腹いっぱいだ 君は笑って 僕を身てる 「えらい、えらい、野菜も残さないで だけどお皿は洗っといてね」 外国みたいな我が家のしきたり
何もしゃべらなくても みんな解ってしまう 何も聞かなくても みんな解ってしまう 君と僕となら・・・・
Rhythmic Lullaby
atsusasamusa-mo higan-made sakasou madobe-ni yume-no kayoiji negawakuba negawakuba towa-no ai towa-no ai
sensa banbetsu tsutsu-uraura kakeyou kokoro-ni niji-no kakehashi negawakuba negawakuba towa-no ai towa-no ai
暑さ 寒さも 彼岸まで 咲かそう 窓辺に 夢の通い路 願わくば 願わくば 永遠<とわ>の愛
千差万別 津々浦々 架けよう 心に 虹の架け橋 願わくば 願わくば 永遠<とわ>の愛
夜奏曲
さあ もう灯り落として ちいさく耳元でささやく愛 こわれ窓ガラスに おぼろ月 流れ黒髪に口づけて 唄ってあげよう グッドナイト・ソング 今夜はひとつ 夢枕 ねぇ 天の川越えよう
さぁ 祈りをこめて 彼方の夜空へ届ける愛 隙間<すきま>カーテン 忍びくる春 流れ黒髪に口づけて 唄ってあげよう グッドナイト・ソング 今夜はひとつ 夢枕 ねぇ 天の川越えよう
ジェット機ビジネス
1番機でフライトなんだ ビジネス モノレールで朝陽の街が起きる ビジネス あの娘<こ> まだベッドの中かな
きょうの飛行機 何処<どこ>行きだっけかな ビジネス 出発ロビーは 眠たい ざわめき ビジネス あの娘<こ>と一緒に 飛んでいきたいな
ジェット機 ジェット機 ジェット機 ジェット機 かもめ顔負け 高度一万 時速1000Km 船も汽車もおよびじゃないさ 急いでる ビジネス
大空の彼方 朝陽に照らされ ビジネス 機内サービス 紅茶で目をさます ビジネス スチュワーデス あの娘<こ>程じゃないな
ジェット機 ジェット機 ジェット機 ジェット機 かもめ顔負け 高度一万 時速1000Km 船も汽車もおよびじゃないさ 急いでる ビジネス
いつか笑える日
浮き沈みの毎日に 励まし合うことばも 口からでた時にゃ からいばりさ
一人のさみしさならば 飲んだくれて眠るさ 二人のさみしさだから かなしばりさ
又 ひとつ ふみこたえ 又 ひとつのりきって いつか笑える日まで 今いる日々を
今日のところは 何もかも忘れて 飲み明かしたところで 苦酒さ
だまりがちの暮らしに おまえは腕をからます なぐさめだとしても 深い絆さ
又 ひとつ ふみこたえ 又 ひとつのりきって いつか笑える日まで 今いる日々を
流浪
満ち引く 潮に乗り 流れ行く船 次の港で 落ち着くだろうか
灯火<ともしび> 灯<あか>りは 家の灯<ひ>か 一家団欒 やすらぎだろうか
運が良くても 悪くても 運が良くても 悪くても 行きつく先は知らぬとて こことはおさらば
風向き変れば すぐさま船出さ 港に残るほど 老いぼれちゃいない
運が良くても 悪くても 運が良くても 悪くても 行きつく先は知らぬとて こことはおさらば
Blues が似合いなのさ 港を出る夜は んな別れをいくつ数えるだろう
永い夢
時の流れはとめどなく 流れにまかれずとも 君を僕を変えた 同じ夜に違う夜を感じ始めたのは いつからか
こんな気持ちになるなんて こんな気持ちになるなんて 思いもよらなかったさ 思いもよらなかったさ
君は君で正しいのだし 僕は僕で正しいはずさ だからさ 二人で 同じ道は歩けないさ
こんな気持ちになるなんて こんな気持ちになるなんて 思いもよらなかったさ 思いもよらなかったさ
良い時も 悪い時も 二人だから乗り越えてきた
愛していることは 変っちゃいない 愛されているのも 知っているさ 暮しならばやり直せるけど 心だから取り戻せないさ
こんな気持ちになるなんて こんな気持ちになるなんて 思いもよらなかったさ 思いもよらなかったさ
今何を 今何を 今何を 今何を 君に言えば いいのだろう 今何を 今何を 今何を 今何を 君に言えば いいのだろう
散歩
今日はとてもいい日だナ 仕事の手を休めて 出かけようよ 商店街の先まで
今日も僕は いい気分 昼間の短い陽射しを浴びに行こうよ 街のはずれまで
君は僕に身体もたれ ムー
“きっとうまくゆくわね” そう言いながら そう想いながら 歩いている....... あの角を曲がろう......
君は僕に身体もたれ ムー “きっとみんなうまくゆくわね” そう言いながら そう想いながら 歩いている....... あの角を曲がろう......
今日はとてもいい日だナ 仕事の手を休めて 出かけようよ 街のはずれまで........
年賀状
今年の僕のお正月は 門松を立てないお正月でした 初詣の玉砂利の音が 冷たく冷たく 響いたので 一年の計は 元旦には無かったのであります。
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